2012-01-01から1年間の記事一覧
韓非子によれば、トップというのは権力の要の部分を握り、黙って組織ににらみをきかしているのが理想の姿なのだと守屋(2009)は説明する。中国の昔の聖天子である堯や舜でさえ、十分に成果をあげることができなかったが、凡庸な君主でも、賞罰の権限をしっか…
マクゴニガル(2012)は、「意志力−注意力や感情や要望をコントロールする能力」を鍛えて強くすれば、自分を変え、成功を手に入れることができるという。逆に言えば、健康や経済的安定や人間関係、仕事などに関して目標を達成できない最大の原因が「意志力の弱…
林(2012)は、自分自身が3回目のチャレンジで憧れのハーバード大学への進学を果たし、ハーバードで輝いている人たち、すなわち、自分の使命を理解し、好きなことを通じた社会に貢献している人たちは、どのようにして自分の進むべき道を見つけたのかへの興味…
相澤(2012)によれば、現行の日本史教科書では、院政(後三条天皇の親政)から中世の記述が始まっている。以前は「中世は源平の争乱に始まる武士の時代」と考えられていたが、それよりも以前に中世の始まりを設定している。その理由は、朝廷による中央集権的…
西川(2005)によれば、法家である韓非子のマネジメント論は「平均的人間が平均的人間をいかに効率よく支配するか」という、平均的人間のための支配の技術である。たまたま支配者が聖人であるときは、その人物の「賢」によって天下が治まるが、そのような聖人…
松井(2012)は、社内政治は必要悪であり、逃げずに取り組むべきだという。人間は必ずしも理屈で動いてくれない。どんなに論理で説得しても感情で動くのが人間である。したがって、上司、部下、同僚たちの協力を取り付けようと思ったら、正論を吐いているだけ…
伊賀(2012)は、マッキンゼー社での12年に及ぶ採用マネジャー経験から、地頭よりも、論理的思考力よりも大切なものであり、マッキンゼーの採用基準としても重視しているものとして、「将来、グローバルリーダーとして活躍できる資質」を挙げている。とりわけ…
富坂(2012)は、医師、ハーバード大学留学、マッキンゼー社での経験を通じて、成功するための秘訣を紹介している。それを一言でいえば、自信を加えて乗せる「自信加乗」である。 例えば「やりすぎといわれるくらいが丁度いい」と富坂は言う。人の目を気にして…
村上(2012)は、「ものづくりとは何か?」という問いに一言で答えるとすれば、それは「インスピレーション」だという。つまり、インスピレーションをどのように湧かせて、それをキャッチするかにすべてがかかっているというのである。 インスピレーションを掴…
村上(2012)は、アーティストとして何よりも求められるのは、デッサン力やセンスなどの技術ではなく「執念」だという。「尋常ではないほどの執着力」を持ち、何があっても「やり通す覚悟」があるなら成功できるというのである。それがなければ成功できないと…
外山(2009)は、何かを発見するための方法の基礎にあるのは「比喩」であるとしたうえで、科学を中心とする学問の比喩を用いた発見の方法を紹介している。大別すると、数学的方法、幾何学的方法、物理学的方法、化学的方法、論理的方法である。 数学的方法には…
野村(2012)によると、フューチャーセンターとは「未来の価値を生み出すセンター」であり、それは「対話のための専用空間」であり「人と人とのつながり」であり「企業や社会の変革装置」でもある。フューチャーセンターは企業のイノベーションに対する欲求と…
シーガル(2012)は、世界一のテクノロジー企業となったアップル躍進の秘密は「シンプル」への熱狂的哲学であるという。そして、この「シンプル」という哲学を、核となる10つの要素に落とし込んで紹介している。シーガルは、以下のスティーブ・ジョブの言葉を…
松井(2012)は、たった1回の人生をわくわくしながら生きていくための実践的なアドバイスとして、以下のような心構えを挙げる。 まず、自分が本当にやりたいことは何かを問い、「やりたいことリスト」を作ることである。松井は、長期、中期、短期の3つのリス…
松井(2012)は、アップル社での16年にわたる勤務時代を振り返り、アップルをアップルたらしめている最も強力な仕組みとして「シンプル志向」を挙げる。例えば、組織がシンプルな構造になっているため動きが機敏である。またアップルには「機密保持」と「自分…
木谷(2012)は、「自分が実現したいことの包括的なイメージ」としての「コンセプト」の重要性を説く。「実現した時のことを考えるとワクワクする。いろいろな困難があるかもしれないが何とか頑張ってみよう」という気持ちにさせる将来のあるべき姿がコンセプ…
外山(2010)によれば、科学上の新しい知見を「発見」といい、これまでなかったものを新しくつくりだすのが「発明」である。そして、発見も発明も、その発端のところはアイディアだという。アイディアには独創性が秘められており、アイディアは発見、発明に通…
矢部(1990)は、交渉下手といわれる日本式、「ノー」から始めるアメリカ式とも違う「最高の交渉術」として、ユダヤ式交渉術を紹介している。流浪二千年の歴史を通じて常に極限状態にあったユダヤ人による交渉術では、機知、ジョーク、ユーモアを調味料として…
内永(2011)は、就職・転職マーケットにおいて日本人が外国人と席を取り合う時代がすでに到来しているという。グローバルな世界は、国籍、人種、性別、年齢の別なく、実に多様なバックグラウンドを持ったメンバーがプレーする場なので、そこではあらゆる差異…
グラットン(2012)は、自由で創造的な人生を送るためには、漠然と未来を迎えるのではなく、主体的に未来を築いていく必要性を説く。つまり、産業革命以来の大きな変化を迎えている今の時代において、いま起こりつつある変化に漠然と対応しているだけでは、孤…
倉下(2012)は、アイデアを生み出すイメージを「畑」に例える。倉下が依拠する考えは「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」というのと、「アイデアを生むためには、手間と時間が必要である」ということである。既存の要素の新し…
栗田(2012)は、思考すなわち「考えること」とは何かを検討する中で、考えることには3つの物差しがあると指摘する。それは、「深い−浅い」「広い−狭い」「鋭い−鈍い」といった軸である。つまり、幅が「広く」、表層的ではなく「深く」、そして「鋭い」アイデ…
清水(2012)は、「わかりやすい」「相手に伝わる」資料を作成するためには、「情報の量と質が適切で脳に収めやすい」という種類のわかりやすさを生み出すベーシックなスキル以外に、「論理的にも感情的にも受け入れやすい」という「腑に落ちる」状態を作り出…
松浦(2012)は、大人の顔で生きることに慣れると、毎日はただの繰り返しになってしまうと言う。「だいたい、こんなものだろう」という暮らしを毎日していたら、心が固まってしまう。自分が何を目的としているかを見失い、何も考えず、流されながら暮らしてい…
矢部(2007)は、世間はとにかく短絡的で単純を好むと言い、単純化の最悪の例として「ヒトラーの二分法」を紹介する。それは、敵か味方か、右か左か、白か黒か、善か悪か、改革か抵抗か、というように、物事を二者択一の、いずれかに分類してしまう方法である…
矢部(2007)は、自らのプロ弁護士としての経験から、物の考え方の7つのコンセプトとして次のものを挙げる。「具体的に考える」「オプションを発想する」「直視する」「共感する」「マサカを取り込む」「主体的に考える」「遠くを見る」。 「具体的に考える」…
高島(2012)は、オイシックスを創業する前、マッキンゼー・アンド・カンパニーというコンサルティング会社で働いていた。高島はそこで学んだことをいくつか紹介している。例えば、「何をやったらいいかわからない」ときにどこから手をつければよいかというノ…
ギレボー(2012)は、自分が生きた証となる仕事を「レガシーワーク」と呼ぶ。レガシーワークを考える上でのポイントは「自分が人生から本当に得たいものは何か」「自分にしかできない、世界への貢献は何か」という2つの質問であるという。これは「生きる意味…
ギレボー(2012)は、やりたいこをクリアにするためのいくつかのテクニックを紹介している。1つ目はライフプランニングと呼ばれるもので、「理想とする完璧な1日」を書き出すことである。朝何時に起きるか、朝食に何を食べるか、1日のはじめからおわりまで…
佐藤(2010)は、20世紀に入って相対性理論と量子論を得た現代物理学によって、この世界を形づくる究極の微粒構成要素の正体にかりぎなく近づき、また、宇宙の誕生から現在にいたる歴史の大まかなシナリオを描けるようになったと説明している。 アインシュタイ…