2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の「大人げない部分」を大事にしよう

成毛(2009)は、世間の注目を浴びるような飛びぬけた功績を残す人には、子供のまま大人になったような人物が驚くほど多いと指摘する。あやふやでつまらない成熟や常識といったものとはまったく無縁の生き方をしているという。人を惹きつけ、独自の世界を構築…

合法的に「インサイダー取引」をする

瀧本(2011)は、投資家とは、「資本を所有して、それを自分のために適切な機会に投資することができる人」だと言うが、ここで大切なのは、資本=マネーではないということだ。自分自身の知識やスキルといった人的資本や、人脈などのソーシャル資本も資本であ…

非情で残酷な日本社会を生き抜くための武器

瀧本(2011)は、自らが京大にて起業論を教えつつ、これからの若者がある意味非情で残酷な「本物の資本主義」社会で生き抜いていくために必要な考え方について論じている。その中で、これからのビジネスパーソンとして生き残る4つのタイプを紹介している。 1…

米国企業に学ぶ日本企業らしい戦い方とは

中村(2011)によれば、高度成長時の日本は、先進国の最後尾に位置し、日本を脅かす存在はなかった。この「雁行型経済発展」において、日本は「豊かな先進国市場」をターゲットに、価格競争力を武器に品質の向上を進め躍進していった。その結果、1980年代後半…

国の力はどう決まるのか

佐々木(2011)は、国の力がどう決まるのかに関して、代表的なリアリストであるハンス・モーゲンソーの言説を紹介している。 モーゲンソーが示す伝統的な分析手法は、国力を形成する要素として「地理」「天然資源(食料と原材料)」「工業生産能力」「軍事力(…

中国人の力を借りる日本人材の活性化

佐々木(2011)は、日本と中国は将来、政治・経済・軍事などあらゆる面でライバルとなるだろうが、中国でくすぶっている野心と能力のある人を日本に惹きつけ、仲良くすべきだと論じる。それが、少子高齢化の進展に伴う人口減少、労働力の向上のみならず、日本…

日本語とヨーロッパ語の違い

野内(2011)は、相手に伝わる文章を書くコツをわかりやすく解説しているが、日本語をヨーロッパ語と比較することによって、わかりやすい日本語を書くためのヒントを提供している。 野内によれば、ヨーロッパ語(欧文脈)では、主語が中心的役割を果たす。ヨー…

仕事の達人、人生の達人

シーリグ(2010)は、仕事によって生活が豊かになる、こんなに楽しんでいてお金をもらっていいのかと思えることを仕事にすることを示すものとして、以下の老子の言葉を紹介している。 生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、心と体、教育と娯楽、愛と宗…

光り輝くチャンスを逃すな

スタンフォード白熱教室でおなじみのティナ・シーリグが初日の最後に示すのは「光り輝くチャンスを逃すな」である。これは、彼女の約束と学生への期待だという。人生にリハーサルはない。最高の仕事をするチャンスは一回きり。光輝くとは、いつでも期待以上…

「性弱説」に基づくマネジメント

吉越(2011)は、稲盛和夫氏の「人間とは弱いものである」という「性弱説」を紹介している。人間というのは、床に札束が落ちているのを見つけたら、持って行ってしまうくらい「心が弱い」のだというのである。そして、以下のような議論を展開する。 一万円札が…

Papers in Progress

For conferences Determinants of job crafting. Organizational identity in cross-border M&A For journals LMX and career development in PT work: A learning theory perspective. Fairness from the top. Flow-conscious behavior