2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

長い文章を書く方法

書き下ろしの単行本の執筆のように、長い文章を書くときにはどういった点に注意したらよいだろうか。鷲田(2006)は、以下のようなコツを紹介している。 まずは、自分の「視点」を持つことだと鷲田は言う。「立場」や「視覚」と言い換えてもよい。これは、レン…

客観性を担保する視点は存在するのか

自然科学に代表される科学が前提としているのは、正確な用語とはいえないかもしれないが「客観性」であるとしよう。なるほど、客観的な視点から、この宇宙、世界、自然を考えた場合、それはわれわれ人類とは独立したものとして捉えることが可能になる。例え…

ヴィトゲンシュタインの「論考」と「言語ゲーム」

橋爪(2009)によれば、ヴィトゲンシュタインの著作は、前期と後期に分かれる。前期の「論考」の主題は、世界と言語(もしくは思考)との関係である。「論考」によれば、世界(出来事の集まり)と言語(命題の集まり)とは、ぴったりと対応しており、これを「…

言葉と数の密接な関係

わが国では文系、理系という区分があり、文系では主に言葉を扱い、理系では主に数を扱うようなイメージがあるが、橋爪(2009)は、論理学の視点から、言葉と数は密接な関係があることを示している。そもそも、この世界は何一つ同一なものはない。あらゆるもの…

そもそも流議論術

谷原(2009)は、人を動かすためのさまざまな質問術を紹介している。たとえば、その中に「そもそも流議論術」というのがある。相手の反論にあった場合など、相手に反論をすることなく、価値観の部分に揺さぶりをかけるように質問をしていく方法の1つである。…

人を動かすポジティブ・クエスチョン

谷原(2009)は、質問力を身につけることは人生で成功する力を身につけることに等しいという。人生で勝利するためには質問をすることであるとし、人を動かそうと思ったら、こちらの望むような道順で思考してもらうように質問をしていくことが重要だと説く。な…

リーダーシップとは「つなげる力」

藤原(2010)は、リーダーシップを「人を動かす力」であるとし、人生のあらゆる局面で味方が多い人に共通の特性であるという。どんな小さなことであっても、他人がどうしたら「自分がイメージするように動いてくれるのか」を学ぶことは、人生に必須であると主…

リテラシーを高める

藤原(2010)によると、リテラシーとは、頭のいい人があらゆる局面で使っている技術であり、「理性の運用技術」だという。書かれていることをただ鵜呑みにするのではなく、批判検討を加えて取り入れていくことであるともいう。藤原氏自身の言葉でいうと、読み…