2006-01-01から1年間の記事一覧

非線形思考法

拡散的思考と収束的思考 拡散的思考は、神秘的ですらあり、計画的に行うこともできない。できるだけ多くのアイデアを発想する思考である。収束的思考は、アイデアを取り入れて実行に移すという変化のプロセスの1部であり、優れたアイデアをかたちづくる論理…

ヒューリスティクスとキャリアの意思決定

キャリアの意思決定においては、ヒューリスティクス(発見的思考・認知的近道)が、影響を及ぼすことが多いと考えられる。学生の就職活動を例に説明しよう。 ヒューリスティクスで有名なものに、利用可能性ヒューリスティクス(availability heuristic)(想…

キャリアの意思決定理論

さまざまなキャリアに関する理論が存在するが、キャリアを、仕事に関する意思決定の束・鎖であると捉えてみる。束というのは、人々のキャリアプロセスには大小さまざまなレベルの意思決定が含まれており、それらが束となって、その人のキャリアの方向性や履…

キャリアの意思決定・行動に影響を与える認知バイアス

キャリアは節目でしっかりとデザインをするべきだとは言われていても、何かそれができない阻害要因があるのではないだろうか。以下に、キャリアにおける意思決定を歪めたり、新たな機会や選択のチャンスを逃したりしてしまうことにつながるいくつかの認知バ…

キャリアのプロトタイプ

キャリアといってもさまざまな職業、さまざまな展開があるが、とはいっても、なんらかのプロトタイプは存在する。すなわち、キャリアの「型」である。多くの人にとっては、自分にあったキャリアの「型」を探し、いちおうのキャリアの型を決め、状況に応じて…

「攻め」と「守り」のキャリア・マネジメント

「攻め」と「守り」について、ここでは、攻めを、リスクをとる行動、守りを、リスクを回避しようとする行動であるとしよう。この定義から、攻めのキャリア・マネジメントとは、積極的にリスクをとりながら、リターンの獲得を目指す、すなわちより良いキャリ…

もの造り的人事管理論

松下幸之助は、「松下は何を創っているのですか」と聞かれたときに「松下は人を作っている会社だと答えなさい」と答えたエピソードがある。「ものづくりはひとづくり」という言葉も、メーカーなどでよく聞かれる。このように、もの造りに優れた企業であって…

世代交代と組織変革

多くの組織では、古い世代から若い世代まで、一様な連続性を持っており、その結果、組織の人材に同質性、均質性が見られることはむしろ少ないのではないだろうか。例えば、不景気や会社の業績不振などによって、一時期新卒採用を抑制したりすることによって…

プレゼンテーションのひとつの基本型

最初に、身近な話題やエピソードから入る(アイスブレーキング) 会場につく前に、つい先ほど、起こったことを話す。うまくプレゼン内容とつなげていく。 最近話題のニュースやトピックスについて語る。 聴衆にも参加を呼びかける。前のほうの人に質問をして…

キャリアのタイムマッチング

ここでいう時間とは、物理的な時間ではなく、ベルクソン的時間である(正しく理解できていることを期待して)。つまり、人によって、キャリアに関する時間間隔はことなる。非常に速い時間の流れを好む人と、ゆったりとした時間の流れを好む人とがいる。いわ…

大企業で活躍するためのコンピテンシー

大きな組織の一員としてのキャリアを積み、成功していくための、梅田(2007:93)によるコンピテンシー分類 「配属」「転勤」「配置転換」のような「自分の生活や時間の使い方を他者によって限定されること」を「未知との遭遇」として心から楽しめる。 与えられ…

けものみち力

考えてみれば、学者や芸術家の世界で超一流の仕事をする人たちは皆、自らの志向性を早い時期に発見し、自らの嗜好性と波長のぴったり合った対象へ深い愛情を持ち、対象に没頭し、長期にわたり自分の時間を惜しみなく投じ、勤勉なコミットメントを続けるとい…

大企業勤務と社内転職

ベンチャー企業や中小企業に勤めるとすると、そこでキャリア的に行き詰った場合には転職を考えるようになるだろう。どんなに順調に仕事をしていても、どこかでつまずいたり行き詰ったりするのはごく自然のことであり、その際の解決策としては、転職が有力な…

To do

エモーション研究・心理資本(展望) 構造化インタビュー(校閲) 流れ(英訳) PE Fit トップマネジメントの公正倫理観(OS) 公正マネジメント(制度論を超えて)(JIL) 中核自己評価とアルバイト選択 組織論 Teaching Materials (Video, Case, etc.…

毒まんじゅうを食べてはいけない

高橋氏は、会社には、さまざまな仕掛けで社員に貸しをつくっていく「毒まんじゅう」があるという。たとえば、半分が遊びの海外視察旅行、接待費で落とす社内接待、社員同士の親睦を深める宴会、安い家賃ですめる社宅、住宅ローンの金利補助。 これらは巧みに…

従業員に感動を与える人事部

仮に、人事部の直接の顧客は、その会社の従業員だとしよう(そして、その先に、企業の顧客があるので、間接的には企業の顧客に向いた人事部ということにしておこう)。 そうすると、人事部は、顧客である従業員が、企業の顧客を満足させるために、自分の持つ…

予定

2

卒業論文文集作成委員 益田・野村 卒論発表会日程 1月12日(金) 山下 園 前川 中野 土岐 由良 松本 野村 笹原 桐山 1月19日(金) 浅沼 益田 村川 植本 前川 園 永原 田岡 伊地知 谷口

プロフェッショナル=刀を持った職人

プロフェッショナルとして最も典型的な職業は、医者と弁護士である。この2つの職業が、古来から人々を助け、幸福にするために存在しているからこそ、プロフェッショナルであると考えられていることは疑う余地もないだろう。 プロフェッショナルに特徴的な要…

スローキャリア

スローキャリアの7つのポリシー 根源的自分らしさ(動機・価値観)へのこだわり 変化への柔軟な対応と経験からの学習 (出世や収入などの外的な)目標ではなく、(仕事の質を重視する)個性あるキャリア 人生のフェーズの使い分け(長期的に見て充実したキ…

年齢の逆転

日本では、いくら優秀であっても、若い人材が年上の人材の上に立って指揮をとっていくということが、とりわけ大企業では難しいようである。 タテ社会、目上を敬う日本の文化としての要因もある。しかし、本当に優秀ならば、若い人にでもついていこうという気…

長期的好循環をもたらす人的資源管理

人的資源管理の要諦は、AMR (Attracting, retaining, and motivating valued employees)である。つまり、会社の発展に貢献してくれる価値ある人材を惹きつけ、引きとめ、そして能力開発や業績にむけたモチベーションを高めてもらうということである。 特に、…

話術

学校の教室におけるレクチャーなどで、話術やプレゼンテーションテクニックが必要となるとき、すなわち、講演者の力量が試される例として、2点、挙げられる。 1)聴衆(学生)が、お互い顔見知りでもないので静かではあるが、あまり聞く気がない状態。携帯…

ヒマを創るタイムマネジメント

乱読のススメ 実は、私の読書そのものの幅が広がったのは、この浪人時代なのだ。なにしろヒマだったので(流石に1日15時間も勉強なんてしていられない)、手当たり次第に本(お金はないので文庫本中心)を読んだ。・・・ヒマでなければ、浪人していなかっ…

Justice Project and More

Individual- and Group-Level Justice Data analysis Methods and Results section Back translation 組織的公正と人材マネジメント−制度論を超えて トップマネジメントと組織的公正 中核的自己評価とアルバイト選択 Confirmatory Factor Analysis Categoriz…

ワークライフシナジー

ワークライフバランス(WLB)がブームである。一時、成果主義やコンピテンシーがブームであった。そのときにいくら「ワークライフバランスが大切だ」と叫んでも、誰も相手にしてくれなかった。いま逆に、「これからの時代は成果主義ですよ」「コンピテンシー…

企業意識改革の要諦

現在の企業の文化や風土に問題があり、企業が活力を取り戻していくためには、社員の意識改革が必要不可欠であるという結論に至ったとしよう。 実は、企業の意識改革という面でいうならば、既存の従業員の意識を変えることよりも、既存の従業員の意識とは異な…

頻出フレーズ

I take it that .... See to it that .... get down to... hit the books if you don't mind me asking .... the ballpark figure wet behind the ears shy away from what ... is all about bring ... back at the opposite end of the spectrum That's a p…

ビジネスパーソンの分析テクニック

まず最小限の要素だけを急いで簡単にやる。その辺のある封筒の裏をつかってちょこちょこやるくらいでよい。 だいたいの仮説の筋がよいかどうかを自分が納得するために行なう。 次に、他人を説得するための分析に入る。意思決定に必要な判断を行なえるものか…

Some phrases

I'll second that. and all that and all like that. on a decline turn downward downturn in the economy go down plummet fall plunge sharp drop take a dive surge on a rise climb rising up uprise upturn upbeat steep rise escalating elevated soar

キャリアデザインの即興理論

キャリアデザインとキャリアドリフトを対立的に捉え、キャリアの節目ではしっかりとキャリアデザインを行い、それ以外では流されてもよい(キャリア・ドリフト)というキャリアデザインのモデルがある。仮にこれを計画−ドリフトモデルと呼ぼう。しかし、この…