キャリアの意思決定理論

さまざまなキャリアに関する理論が存在するが、キャリアを、仕事に関する意思決定の束・鎖であると捉えてみる。束というのは、人々のキャリアプロセスには大小さまざまなレベルの意思決定が含まれており、それらが束となって、その人のキャリアの方向性や履歴を決定付ける。鎖というのは、意思決定の結果、なんらかの結果がもたらされ、さらにその結果が次の意思決定のきっかけとなるように、意思決定が次々と連なることによって、キャリアが時間とともに展開していくということを示唆している。


キャリアの意思決定といっても、就職活動時や転職など、大きな節目における選択といったテーマは多いが、もう少し総合的にキャリアの意思決定を捉えてみる。


キャリアにおける意思決定にもさまざまなレベルがある。

  • 就職活動のように、ほとんどの人が経験する、決定的な節目における意思決定
  • 転職のように、特定の人が経験する、かつ大きな意思決定
  • 日々の仕事上での、キャリア選択に決定的な影響を与えるわけではないが、その積み重ねが大きな意思決定やキャリアの変化につながる可能性のある意思決定
  • 熟慮して出すような意思決定。これは、節目、日常の仕事の意思決定に関わりなく起こる
  • 比較的オートマチックな、即興的な、安易な、マインドレスな、深く考えない、直感的な、惰性的な、即断即決の、意思決定
  • なんらかのショック(重要な出来事)が引き金となって始まる意思決定プロセス。例えばヘッドハンターからの電話などによって、転職を考えるようになる場合。

キャリア開発論ほか、ネット講義
http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2007_25117
http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2007_25118
http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2006_14924
http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2006_14278
http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2005_14924
http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2006_14375
http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2007_25607