話術

学校の教室におけるレクチャーなどで、話術やプレゼンテーションテクニックが必要となるとき、すなわち、講演者の力量が試される例として、2点、挙げられる。


1)聴衆(学生)が、お互い顔見知りでもないので静かではあるが、あまり聞く気がない状態。携帯電話をいじっていたり、思いっきり寝ていたりする。


2)お互いに仲間同士の聴衆(学生)が集まっている状態で、聴衆同士がおしゃべりに夢中で、講演者の話を聞こうとする態勢になっていない状態。


1)は、モチベーション欠如の状態、もしくは無気力な状態で、講演者の話を聞こうというモチベーションを喚起させることが重要となる。「このひとのしゃべることは面白そうなので聞いてみようか」という気にさせなければならない。2)の場合は、教室内の活気があり、聴衆は元気なのだが、仲間同士の世間話や近況報告などで夢中になっていて、講演者に注意がいっていない状態。こちらは、モチベーションの問題よりも、注意をこちらに向けさせることが重要となる。


どちらのシチュエーションもチャレンジングではあるが、2の場合、「ブログの炎上」や「学級崩壊」のような状態になると手がつけられなくなるので、そうなる前にうまくこちらに注意を向けさせるようにするテクニックが必要となる。話術、プレゼンテーション能力と関連しているが、聴衆のベクトルを一点に集中させるためのリーダーシップ能力が必要となる。


さらに、とりわけ講演者が生真面目な人の場合、継続的にこのようなシチュエーションにおかれると、うつ病になってしまう可能性もあるので、自分の精神面をうまくコントロールするためのテクニックを身につける必要もあるだろう。