やりたいことをクリアにするためのテクニック

ギレボー(2012)は、やりたいこをクリアにするためのいくつかのテクニックを紹介している。1つ目はライフプランニングと呼ばれるもので、「理想とする完璧な1日」を書き出すことである。朝何時に起きるか、朝食に何を食べるか、1日のはじめからおわりまで時間ごとにどんなことをするか、誰と話をするかなど、詳しく書ければ書けるほど良いという。そして、思い描いた完璧な1日に近づくように、生活を調整するプランを立てるというわけである。


2つ目は、ライフリストというもので、「死ぬまでにやっておきたいこと」を書き出すことである。死ぬまでにやっておきたいあらゆることを網羅した長い長いリストを作るのである。これは、人生の軸を決めるための徹底した目標設定であるという。目標をクリアにするために、ライフリストを、1年後、5年後、10年後といったように期限ごとに分けるのもよいという。ライフリストは年に1度見直し、やりたいと思っていることをすべて挙げておくのがよいという。


3つ目は「思いがけない出来事」を楽しむ仕組みづくりである。ふと頭にうかんだアイデアや気まぐれ、思いつきを楽しむ時間を確保するような仕組みをつくるということである。たまには家でゆっくりと寝ていたり、午後のひとときをカフェですごしたり、ゲームをしたり、気まぐれに何か変わったことをやってみる。いつだって好きなときに変更をかけられる「柔軟だが目的の定まった環境」を作り出すというわけである。


人生に必要なものと要らないものを分けてリストにすることも有効だという。特に、無駄な活動に時間を費やさないためにも「やめることリスト」を作るのが役立つという。


このようなテクニックなどを通じて、自分の望むことをやり、自分にとって大切なことに、とにかく集中することが重要だとギレボーは説くのである。