最高の人生を生きるためのエネルギーを創り出すテクニック

野間(2013)は、最高の人生を生きるために、燃えるような情熱を創り出すテクニックを紹介している。その秘訣の1つは、「ワクワクする未来」を描くことだという。「自分にとって最高の人生」を思い描いてみるのである。ワクワクする未来が、前進する引力を生み出し、日々の行動を創り出していくのだというのである。


人生でやりたいことがなく、エネルギーが沸かない場合は、人生の推進力が不足している。エネルギー不足の場合には、自分の人生の最重要課題を明確にする必要がある。人生の重要課題とは、人生全般に燃えるようなエネルギーを創り出してくれるような重要課題である。これが明確ならば人生を浪費することはない。しかし、人生で本当に重要なことを先延ばしすれば、「後悔」という大きなツケを払うことになると野間は指摘する。


では、どのようにしてエネルギーを創り出せばよいのか。例えば、人生で欲しいものを100個書き出す。子供のころの夢を思い出してみる。自分にとって大切なものをリストにしてみる、など。大事なのは、人生で本当に重要なことを明確化し、それを夢や目標として明確に示すことである。人生でこれだけはどうしても実現したいことに絞り、それに集中するのである。例えば、10年をかけて取り組む壮大な目標が人生への情熱を創り出すのだと野間はいう。野間によれば、目標とは「戦略(方法)を伴った夢」である。


そして野間は、「人生で本当に重要なことに1日の40%の時間を使う」ことを勧める。どんなに忙しくても「人生で重要なこと」は必ず毎日やることを勧めるのである。これを「ドリーム・ワーク(夢の仕事)」と野間はいう。自分にとって大切なこと、人生の目標に定めたことを実現するための行動に1日のうちの一定の時間を必ず費やすことで、目標はいつか実現するのである。その代わり、人生でどうでもいいことはグズになっていい。これが人生を浪費しないための超時間管理である。