松井(2012)は、たった1回の人生をわくわくしながら生きていくための実践的なアドバイスとして、以下のような心構えを挙げる。
まず、自分が本当にやりたいことは何かを問い、「やりたいことリスト」を作ることである。松井は、長期、中期、短期の3つのリストをつくり、自分の方向性がわからなくなった場合にはリストを作りなおして見るという。
次に「常に身軽でいる」ことである。適切な環境を作りなおすために、不要なモノを捨て、リセットする。整理整頓を心がけ、風通しのよい環境を作り出すということである。
また、人の期待感を生きない(世間体に囚われない)、失敗することに慣れることである。安全なことしかやらなかったら経験値は上がらない。考えすぎれば不安になったり、時間を浪費したり、やったつもりになったり、柔軟性を失う。人生派一度しかないのだから、時間の許す限り「なんでも挑戦する」ことも大切である。悔いが残らないよう、なんでもかんでもチャレンジすることを松井は勧める。
健康な毎日を過ごし、仕事を効率的に行うためには「昔の生活」に戻すことが大切だと松井はいう。要するに、日の出とともに起床し、日没とともに寝るような自然な生活である。そして、生活にリズムをつけ、スピード感をもって物事を実行する。職住の距離を短くするのも、通勤時間に時間とエネルギーを取られないのでよいという。
さらに、視野を広げ、未来の課題を今日の課題として取り組み、説明上手になり、人的ネットワークを日頃から構築する。そして、転職を常にオプションの1つにしておけば、それが精神的な安定をもたらすともいう。