自分創りのモチベーショントレーニング

小笹(2012)は、現代は、自分を見失い「成長実感が持てない焦り」症候群、「なんとなく不安」症候群が蔓延しているという。そこで小手先の「自分さがし」ではなく根本的な「自分創り」をコンセプトにした体系的なトレーニングを提唱している。成長欲求や承認欲求を持つ人々に「変わるきっかけ」を提供できるという。その中のいくつかを紹介すると、以下のようなメニューである。


ストレッチ偏としては「自分に残された時間を計算する(時間が有限だということを肝に念じて、時間の「濃さ」を変えるよう努める)」「地球儀を見る(自分が直面している問題がいかほどのものかを実感するために、視界を大きく持つ)」などが含まれる。ダイエット編としては、「頼まれごとは断れ(自分が本来やるべき仕事を優先し、集中する)」「読んだ書類は全部捨てろ(再度目を通すことがほとんどないものはさっさと捨て生産性を高める)」などが含まれる。


ウォームアップ偏としては、「アイカンパニーの社長になれ(自分という会社を経営する)」「手に入れたいもののリストを作れ(本当にありたい自分、なりたい自分を理解する)」などが含まれる。パワーアップ偏としては、「鳥の目、虫の目、魚の目を持て(高いところから大きな視点で見る目、近くのものを集中してみる目、世の中の潮流を把握しようとする目を養う)」などが含まれる。


クールダウン偏では、「停滞期を楽しめ(停滞期を乗り越えることで階段状にスキルアップする)」「夢を言いふらせ(本気でこうなりたい、こうしたいと熱く語れば、協力者が得られ、夢が叶う)」などが含まれる。