2015-01-01から1年間の記事一覧

アベノミクスと国際金融勢力

中原(2015)は、安倍首相が自らの経済政策を決定する過程において、ニューヨークのウォール街の意見を参考にしながら進めていることは、首相官邸を取材している大手メディアの記者にとっては周知の事実だと指摘する。例えば、安倍首相が2014年11月に消費税増…

人生を本質的要素だけに絞り込む

マキューン(2014)は、人生を本質的要素だけに絞り込むことで、最少の時間で成果を最大にするという「エッセンシャル思考」を紹介している。本当に重要なことに自分のエネルギーを集中することにより、重要なこと、正しいことに対してより遠く進むことができ…

クリエイティブ打ち合わせ術

佐藤(2014)は、「打ち合わせ」は「仕事そのもの」であり、最高に質の高い打ち合わせを重ねることが仕事の質を高める秘訣だと示唆する。少なくとも、打ち合わせによって、プロジェクトなりテーマなりが少しでも前に進むことが大切だという。また、すべての打…

グローバリズムと国際金融勢力

昨今、グローバル化は歴史の必然であるという論調が多数を占める。しかし、馬渕(2014)によれば、かつては、共産主義こそが歴史の必然だと言われていたことを忘れてはならない。つまり、共産主義のその後の経緯を見ればわかるように、共産主義もグローバル化…

近代的精神の起源とパラドクス

佐伯(2014)は、近代は、決して合理的精神や自由を求める欲望によって、中世封建社会を打倒して出てきたわけではないという。むしろ、中世世界の崩壊の中から、「確かなもの」の足場を求めようと古典古代的政治思想や市民精神、プロテスタンティズムによるキ…

ストーリーは人を突き動かす原動力

神田(2014)は、ストーリーは「人を突き動かす原動力」だと論じる。新しい希望のストーリーを生み出すことにより、組織も人も活性化し、消費も活性化するという。例えば、企業が繁栄するためには、人々がワクワクするような未来を描いた物語をつくることが重…

「歴史」と「宗教」を軸に本質を見極める勉強をする

中原(2014)は、これからの世界で私たちに求められるのは、洞察力、すなわち、俯瞰的かつ大局的な視点をもって、物事の本質を見極める洞察力だと指摘する。物事の本質をとらえるためには、ある特定の分野の知識だけではなく、多種多様なジャンルの知識を学ぶ…

VUCA(ブーカ)時代に求められるのは「構想力」「人間関係構築力」「実行力」

作佐部(2014)は、ここ数年、世界は「VUCA(ブーカ)」時代と呼ばれていると指摘する。VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)が増す世の中だということを意味している。要は、先の見…

「近代」はいかに生み出されたのか

佐伯(2014)は、ヨーロッパにおいて近代という社会がどのように始まったのかについて、通念では「古代社会の次に中世・封建社会が到来し、その中からやがて人間中心主義や合理主義、自由や平等の思想が生まれ、それらが中世・封建社会を打ち壊して近代社会を…

熟断思考とは何か

籠屋(2914)は、9割の些細な問題は即断即決で解決できるが、1割の重大な問題には、熟断思考が求められると指摘する。熟断思考が求められるのは、(1)不確実性のもとで、(2)複数の選択肢があり、(3)どのような価値基準に基づいて決めるかで結論が大…

時間資本主義時代で成功する方法

松岡(2014)は、現在は、人間の経済活動の基準が「価格」ではなく「時間」にシフトしていく時間資本主義の時代に突入しており、この時代では「時間価値」という軸でものごとを考えることが重要だと指摘する。その理由としては、経済、科学技術の発達で私達が…

勝ち続ける人材になるためには

これからの時代「勝ち続ける人材」のみが生き残っていける。笛木(2014)は、「勝ち続けること」は、生まれながらの才能というよりは「スキル」であり、後天的に身につけることができるという。では、後天的に身につけることができる「勝ち続けるための方程式…

西田幾多郎による「無私」の思想

佐伯(2014)は、西田幾多郎の思想を解説する中で、日本の思想には、どこか「私」を消し去り、無化していく方向が色濃くただよっていると指摘する。日本語で、しばしば主語を省略したり主語を重視しないように「主体」というものを打ち出さない。これは、「私…

なんとなく始めたほうが長続きする理由(ワケ)

明確な目的と強いモチベーションを持った上で何かを始める人と、誰かに誘われたとかいう理由で「なんとなく」何かを始める人とでは、どちらが長続きするか。一見すると、明確な目的をもって始める人のほうがそれに真剣に取り組むことから長続きするのではな…

武道の目的は「生きる伸びるための知恵と力」を高めること

内田(2010, 2013)は、武道の本旨は「人間の生きる知恵と力を高めること」であり、武道を通じて開発される力は「生き延びるための力」だという。これは、「あらゆる敵と戦って、これをたおす」こととは違う。では、身体技法としての武道が開発しようとしてい…