行きつけの本屋

読書を通じて知的生産性を高めるためには、行きつけの本屋を大きさごとに3つ持っているとよいだろう。


1つ目は、関連する分野の雑誌をチェックするための小さな本屋だ。取り扱い雑誌や配置など、自分が読みたいと思うジャンルにフィットしている本屋があるとベストだ。こういった本屋に通うことで、自分の分野の最新動向をチェックすることができる。


2つ目は、さまざまな分野の本を網羅的に取り扱っている中規模な本屋だ。このレベルの本屋は、すべての本を扱うにはスペースが限られているので、工夫を凝らしてお客さんの気を引きやすい本を厳選し、並べ方も工夫しているような本屋がベストだ。ためになる本、しかも自分の分野とは異なる分野の本を手軽に見ることができるので、さまざまなひらめきを得たり、新たな知識を手に入れることができる。すなわち、訪れるたびになんらかの新鮮な発見を得られることができる。創造性を高めるためにぜひ見つけておきたい本屋である。


3つ目は、地域では有数の大型書店で、自分の分野の本の取り扱い冊数、レイアウトや配置などが自分の好みに合っているものがよい。この手の本屋は大きすぎて自分の分野以外の何か新しい本を発見するのには適していないが、自分の扱う分野に関してはほとんどの本を取り扱っているので、専門分野の本を開拓、発掘するのに適した本屋だ。


これらの3つのレベルの行きつけの本屋を持て、定期的にバランス良くそれぞれを訪れることで、知的生産性は大きく上昇するだろう。