キャッチャー人生論

人生は早く幸せの"かたち"を見つけたほうが勝ち

人生の目標はシンプルであるほうがよい。気持ちのよい朝、庭に降りた露を眺めながらお茶をすするのが幸せだとしても間違いではない。そういう生活をすることが人生の目標だとしてもなんら恥じることはない。何が自分にとって本当の幸せなのか。これをじっくり考えることだ(p186)。

先を読むとは、逆算で未来を手元に引き寄せることだ

生きたいと願う者にとって、死は最悪の事態だ。だからこそ、そこから逆算してシナリオを書く。これだけで、やらなければならない優先順位のようなものが見えてくる。人生は一度しかない。この重みは、先の見えないところにあえてシナリオを書いてみないとわからない。出たとこ勝負で生きていては、一度きりの人生だから大切に生きようという腹は据わらない。・・・死ぬことから考えていって、今を生きるということである(p201-203)。

転機に挑むただひとつの覚悟は「失うことを恐れるな」だ

人生のやり直しは何度でもきく。たとえ失うものがあったとしても、取り戻す時間は十分にある。失うことを恐れて一歩を踏み出さないよりは、小さな一歩を前に進めたほうがよい。
自分はまだ未熟であると認識できれば、たいていのことは怖くなくなる(p180)。

勝つためには、いったんはすべてを捨てること

集中することがほんものの強さを生む。そのためには余分な考えを捨てることだ。
互角の相手に競り勝つためには、ひとつの基本がある。余分なことを考えず、すべての力を勝つために集中することである(森1998:98)。