最もシンプルな人材マネジメント論

松永(2010)は、企業経営における人材マネジメントに関して、最もシンプルでかつ本質を突くコメントをしている。もちろん、シンプルだからといって実行が簡単かというとそうではない。


第一に「企業は人なり」ということを強く信じることである。結局、企業は人の集まりなので、一人ひとりの力が結集されることが重要である。


第二に、会社のあり方、すなわち経営理念が適切かどうかを確認することである。経営者や役員の理念が、会社のあり方に反映され、それが会社の方向性や安定性を左右するのである。


第三に、社員一人ひとりがストレスを感じることなく、伸び伸びと、適材適所で仕事ができるよう、配慮することである。つまり、環境を整えることによって、社員の潜在能力を最大限に顕在化するようにするのである。


この3つさえクリアできれば、会社は伸び続けるであろう。