42歳からの挑戦

田中(2010)は「中途半端な大人になるな」という帯つきの本書で、人生のターニングポイントを超えても「守り」に入らず、「攻め続ける」人生の面白さを説いている。子供っぽいと言われようと、自分らしく何でも挑戦するのが格好いいという。牙を抜かれた自分になってはいけない。肩書き抜きの裸で勝負していくのである。


「何をしたって食っていける」という楽天力を持ち、丸裸になっても勝負できる自分を鍛えるべきである。すべての働き手が「個人事業主」としての感覚を持つべきで、飼いならされたライオンになってはいけない。ポストや会社にしがみついてはいけない。雇用主と対等な関係でいられるだけの実力を身につけるべきである。


いい大人に落ち着いてしまってはいけない。諦めた大人にだけはなってはいけない。自分らしい言葉でしゃべり、自分らしい夢に向かって、自分らしい生き方を手に入れるために、「ふりだし」に戻った気分で、いくらでも逆転可能なこれからを攻め続けていくべきだと田中は言う。