投資としての人材戦略・投資家としての人事部門

採用や教育といった人材戦略は、企業にとっては重要な「投資活動」である。人材への投資は、それがリターンを生み出すまでには長期に渡ることを念頭におかねばならない。採用に関していえば、採用を間違えば、この長期リターンの大部分を失うわけであるから最重要課題だ。教育投資も、それが実を結ぶまでに時間がかかるものだ。しかし、企業がしっかりと投資を行えば、それは将来大きなリターンとなって返ってくるはずである。


ただし、人的資産(ヒューマンリソース)は、金融資産や物的資産とちがって、自由意志を持っているから、引き止めておかないと逃げられてしまうこともある。したがって、投資の中でももっとも難しい部類に入るであろう。