英語らしい英語の書き方

遠田・岩渕(2007)は、英語を書くときに工夫すべき指針として Clear「明瞭」、Concrete「具体的」、Confident「自信に満ちている」の3Cを挙げ、わかりやすく簡潔な文章を書くことを心がけるべきだという。英語のセンテンスでは、「主語」は骨格であり「動詞」が筋肉であることを意識するとよいという。


まず、英語では主語が骨格を決めるため、主語の選択が英文の仕上がりを左右する。主語はいろいろ選べるので、見かけの主語を変えて簡潔で英語らしい文にすることができる。主語をいろいろ変えることによって、繰返しを避けることができたり、印象を変えることができたりする。よって、英語表現の幅を広げるには「他の主語はないか:」を考える習慣を身につけるとよい。「何にスポットライトを当てたいか」で主語を選ぶのがコツである。


とりわけ、人ではなくモノを主語にして他動詞と組み合わせると、英語らしくなる。この「無生物主語構文」は、シンプルで因果関係が明確なので、完結で明確な文章になる。


動詞は英文の「筋肉」である。英語はアクション志向でもあるので、強い動詞を使えば、生き生きとした力強い表現で読み手を動かすことができる。そのために、簡単で具体的な動詞、能動態の動詞、1語で意味を表す動詞を使うことを心がける。たとえば、受動態ではなく、動作主を主語にして能動態に変えられないか考えてみるとよい。短くて、意味をダイレクトに伝える文に変身する。