お金を稼ぐための勉強とは

藤井(2008)によれば、たくさんお金を稼いでいるということは、誰かの役に立っているということである。よって、お金を稼ぐための勉強といっても、本当は、世の中の役に立つための勉強と言い換えてもよいだろう。


であるから、まずもって「もっとお金を稼ぎたい」ではなく「もっと世の中の役に立ちたい」という動機、希望を強くもって、世の中の役に立つための勉強をするべきである。そして、目的が世の中の役に立つことなのだから、勉強しながらアウトプットをすることを心がける。


実は、勉強しながらアウトプットするというのが最も効率が良いことを藤井は示唆する。なぜならば「教えること」こそが、学習効果を高めるからである。つまり、学びながら、学んだことを誰かに教えることによって、真に身につくわけである。よく「1を教えるには10知る必要がある」と言われるように、よく噛み砕いて十分に物事を理解しないとなかなかうまく教えられないのである。


アウトプットする(=世の中の役に立つ=お金を稼ぐ)ことを前提とする勉強法を身につけたら、それを、稼ぐ仕掛け、仕組みにまで進化させることである。仕組み化できたなら、それは学習効果の社会還元がシステマチックかつ効率的に行われることであるから、より多くの人の役に立つことにつながる。その結果として、よりたくさんのお金を稼げるようになる。そしてたくさんの税金を払ってさらに社会貢献すればよいだろう。


藤井孝一 2008「「お金を稼ぐ!」勉強法」三笠書房