文章をラクに速く書く方法

大橋(2008)によると、何でもかんでも書くということは、頭の中だけで考えていて堂々巡りになるのをふせぎ、人生を前に進めることに役立つ。書くことによって、思考がいったん切り離され、足跡として残る。後でそれを見れば思考の軌跡がわかるので、いったん考え事を忘れてしまってリフレッシュすることもできる。やりたいこと、やりたくないこと、達成できたこと、達成できなかったこと、何かができない理由、何かをしたくない理由、などなど。


また、大橋は、あるテーマの文章を書くときには、書く前に、書くテーマに関する質問を設定するのがラクに、速く書くコツであるという。あたかも誰かからインタビューされているように、質問を作って、それに答えていくわけである。質問が的を得ていれば、自ずと、テーマに合った文章ができてくる。


このように、質問リストを用意しておき、それに沿って、質問に答ながら書いていく。そうすると、半自動的に文章を書いていくことができる。いかに自分にとって適切な質問をつくるかが文章を書くキモとなる。


メールについても、あらかじめ定型文を準備しておくなどして、メールへの返事がすぐにできるように、あるいは文章を書くのを億劫だと感じるまえに書いて出してしまえるような仕組みを作っていくとよい。