知的生産テクニック

鎌田(2006)では、様々な知的生産のテクニックが紹介されている。まず、鎌田(2006)によると、知的生産とは、レポート、企画書、論文、書籍など、文章の集積ができることをいう。知的消費とは、濫読する、将棋を指す、教養ある会話をするなど、知的な活動であるが直接生産に結びつかない活動をいう。


知的生産に欠かせない能力として、クリエイティビティがあるが、クリエイティブになるためのテクニックには以下のものがある。


1)徹底的に考え抜く

  • 何事も集中して考えた後に、新しい発想が誕生する。

2)量は質をもたらすので、量をおろそかにしない

  • 自分の問題意識の周りには、たくさんの情報を準備されていること。良質の情報を前もってインプットしておくこと。できるだけ大量のインプットを心がける。

3)体を使いながら考える

  • 散歩しているときは風呂に入っているときなど、まったく関係のないような体の動きのさなかに、クリエイティブな頭脳が働く。

4)あたりまえのことをあたりまえでないと考える習慣

  • 見慣れたことを、見慣れないもののように思う。見慣れないものは、よく知っているもののように考える。対照的な概念の中には、それ自体が発想を豊かにするものが少なくない。意識と無意識といったように、対になるもののどちらかに偏ることなく、両方を使う。

5)無理をしない

  • 無意識からよいものが湧いてくるようにするために、自然体で事にあたる。体は頭よりも常に賢い。自分の感覚にできるだけ忠実になる。無意識の動きに素直に従う経験を積む。いったん重要なアイデアが頭をかすめたら、一気に意識の世界に引きずりだして活字にする。うまく表現できない場合でも、とにかく断片でいいから言葉にしてみる。必死で言語化する。