レバレッジ読書術

レバレッジリーディングを提唱する本田(2006)によると、読書こそが成功を勝ち取るための自己投資だといえる。一握りの天才を除いて、99%の人間は、誰か成功した人のやり方を学んで、そこに自分なりの応用を加えるのが、成功への近道である。よって、読書をすることによって、成功した人の考え方や行動を学び取るわけである。


「大成する人というのは、その時点の収入額にかかわらず、人生全体を視野に入れたうえで、人生での総収入を増やすためのお金の使い方をしている(安田佳生氏の「千円札は拾うな。」)」といわれるように、本田(2006)は、お金を使うにあたっては、本ほど素晴らしい投資対象はない、つまり読書は最高の自己投資だと主張する。


読書を習慣化するためには、自分にあった読書環境を整備するのがよい。本を読みやすい、不思議と集中できる場所が、誰にも必ずあるわけだし、またバラバラな時間帯に読むよりも、毎日何時から何時までというように事前に時間を決めておくと、習慣になり、継続しやすいそうだ。


また、読書はモチベーションの道具となる。良いビジネス書には、人を勇気付け、やる気にさせる力がある。読んでいるうちにだんだんモチベーションが上がり、気合が入ってくる。朝一番の読書でモチベーションを上げておくと、その日一日、積極的な気持ちが続く。


本田(2006)の考えでは、本を投資活動と考え、将来のリターンのために必要なエキスを吸収するとするならば、読書においては本全体の16%の理解を目指せばよい。なぜかというと、本当に重要な部分は本全体の20%くらいなものであるから、その8割を理解することを心がける。よって16%の理解を目標においてどんどん読書を続ければ、投資リターンも大きくなると考えられるのだそうだ。