金持ち父さんになろう

学校を卒業して社会人となり、自立した人生を歩んでいくために「お金」は大切である。そこで、一昔前のベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで、ファイナンシャル・インテリジェンスを身に着けよう。お金持ちになるために、本書で学ぶ教えは以下の6つである。


1.金持ちはお金のためには働かない

  • お金のために働くということは他人(や税金)のために働くこと。この場合、働いても働いてもお金は出て行くだけで金持ちにはならない。そうではなく「お金を自分のために働かせる」「頭を使ってお金を生み出す」。

2.お金の流れの読み方を学ぶ

  • キャッシュを生み出すのが資産、キャッシュが出て行くのが負債。よって、キャッシュを生み出す資産を買う(手に入れる、構築する)。

3.自分のビジネスを持つ

  • 本当の資産とは、自分がその場にいなくても収入があるビジネスである。自分自身のビジネスを構築していくことによって、自分が働いて得る年収以上のキャッシュを資産が次々と生み出すようにさえなる。いわゆる不労所得である。そうなると、働かなくてもお金が入ってくる。

4.会社を使って節税する

  • 会社を作ってビジネスを行うことにより、必要以上にお金を税金で持っていかれたりすることを防げる。お金を守るために会社という道具をうまくつかう。

5.金持ちはお金を作り出す

  • 会計力、投資力、市場の理解力、法律力を磨くことによって、お金を生み出す能力が高まる。

6.お金のためではなく学ぶために働く

  • 才能だけでは成功しない。金持ちになる方法について学ぶために働く。広く浅く学ぶ。


要するにもっとも重要なポイントは、キャッシュを生み出す資産を築き上げることだろう。しかも、それは一度動いたら勝手に自動でキャッシュを生み続けてくれる機械である。だからあくせく働かなくてもよくなるのである。しかも、生み出したキャッシュを追加的に組み込むことによって、機械自体が大きくなり、生み出すキャッシュも大きくなっていく。どんどんとお金持ちになる。まさに、運動することによって自己増殖していく資本を自分の手で作り上げる。この資本から必要なキャッシュを得て生活を楽しめるとよいわけである。


もちろん、放っておいても勝手にお金を稼いでくれる仕組みをつくりあげたり、自動的にキャッシュを生み出し続けてくれるような資産を構築するまでには試行錯誤があったり失敗があったりして何年もかかるかもしれない。しかし、いったんそれを構築してしまうと、どんどんキャッシュを生み出しながら自己増殖してくれるわけであるから、最初に時間をかけてそれを構築したもとはすぐに取れてしまうのであろう。