プロフェッショナルの特徴

若林(2011)は、「カリスマ」とか「プロフェッショナル」と呼ばれる人たちがスゴい理由は、「フツーでない」からだという。極めて個性的で、キャラが濃い人がほとんどであるから、そういう人たちを「フツー」の感覚でうけとめようとしてもまったく理解できないか「嫌いだ」というネガティブな反応になりがちだという。むしろ、「フツー」の人たちに違和感を感じさせる尖った「何か」こそが、一流を一流にしている本当の理由なのだという。


また若林は、これまで会った「本当にすごい」と思った人に共通しているのは、威張っている人がいないことだという。人は肩書がついてチヤホヤされると天狗になり「俺は偉い」という勘違いが起こりがちである。それが周りへの感謝を忘れ、努力を怠る原因となる。それに対し、一歩抜け出て「プロフェッショナル」になる人は、目先の誘惑などには目もくれない。苦労して獲得した役さえ捨て去り、さらなる高みを目指す。それができるかどうかが「プロフェッショナル」と「凡人」を分けるのだという。