グローバルに通用するリーダーシップのルール

ヤマモト(2011)は、グローバル時代に生き残るために本当に必要なスキルの磨き方について述べている。その中に、グローバルに通用するリーダーシップがある。


ヤマモトによれば、リーダーシップにまず必要なのは「立ち位置」である。つまり「人の前に立つ」ことである。なぜならば、リーダーとは「人の前に立って方向を示す人」だからだという。とにかく、人の前に立って方向を示すという動作をやってみることからスタートするのがよいという。


次に、リーダーに必要な「構想力」について述べている。多様な人々を束ねていくためには「どこに向かうか」を示す「構想」が必要不可欠だからだという。ヤマモトは、「構想力」を因数分解すると「結果イメージ」と「そこに至るあらすじ」
になるという。結果イメージについては、「突き抜けた」結果イメージを描き、それを一言で言い切るのがよいという。シンプルに「○○を・・・する」と言い切るわけである。指標(何を)と水準(どこまで)を明確にするということである。


ただし、結果イメージを示すだけでは「じゃあやっていよう」ということにはならない。したがって、どういう筋道でその結果に到達するのかを示すことで「それならできそうだ。じゃあやってみようか」ということになるという。ストーリーによって、人々に安心感を与えたり、勇気づけるということも念頭に置きながら、構想をストーリーとして描くことが大切だとヤマモトは指摘する。