デキル人は実践している「知的ナンパ」と「時間ケチ」

ヤマモト(2011)は、グローバル時代に生き残るために本当に必要なスキルの磨き方について述べているが、その中に、「知的ナンパ」と「時間ケチ」が含まれている。


よい仕事をしていくうえでは、質の高いパーソナルネットワークが必要である。自分がある構想を持っているときには、そのアイデアをぶつけてフィードバックをもらえるような知人が必要だろう。また、いろんな人とお付き合いをするなかで、面白いアイデアが浮かぶこともあるだろう。そのために、たった一度しか会ったことがない人や、一度も会ったことがない人でも、連絡先を見つけ出してコンタクトを取る方法が「知的ナンパ術」である。礼儀を守りつつ、コンタクトをとる方法をヤマモトは紹介している。


つぎに、世界標準の仕事のルールとして「時間ケチ」とは、無駄な時間は徹底的にケチるということである。昔ながらの日本の職場のように、会社のためにすべてを犠牲にして深夜まで延々と働くというのは世界標準ではないということである。時間は制限されているからこそ、時間は徹底的に、厳しく管理されるべきだということである。無意味な会議からはさっさと立ち去るなど、無駄な時間はどんどんケチる一方で、時間ケチをして節約した時間を、有意義な活動や投資時間にふんだんに注ぎ込むということでより豊かになるというのである。