しぶとく生きるキャリア論2

しぶとく生きるキャリアを歩むためには、たとえ安定した大企業に入れたとしても、そこで飼いならされて去勢されたようになってしまってはいけない。過酷な状況に投げ出されたときにこそ、そこで屈しない「しぶとさ」が試されるのである。サラリーマン生活を続けることによって、荒波を乗り越える生命力をそぎ落とされてしまった場合、いざ試練を迎えたときに到底立ち向かえない。


過酷な状況であっても負けることなく生き残るために、まず必要なのは、生活していくためのお金を生み出す力である。これは、知恵を使ってお金を生み出す能力でないといけない。身体を使って稼ぐことができるお金はたかだかしれている。しかも、肉体的な労働力は、安価な労働力を豊富に持つ外国に勝てるわけがない。


どのようにしてお金を生み出すのか。それは、他の人を喜ばせることである。他の人に喜んでもらうことによって、その対価として(お礼として)お金を受け取ることができるよう、知恵を絞るのである。あえて誤解されるのを覚悟していえば、たくさん稼ぐ人は(悪いことをしている人を除いて)、たくさんの人を喜ばせているのである。


喜ばせ方にもいろいろあるが、てっとり早いのは、他の人にトクをさせることだろう。他の人を儲けさせるといってもいいかもしれない。逆説的ではあるが、自分がお金を稼ごうと思ったら、他の人がお金を稼げるように手助けするのが近道なのである。あるいは、会社の利益があがることに貢献することである。そうなれば、喜んでお礼をしてくれることだろう。


参考:キャリア論の本質
http://d.hatena.ne.jp/sekiguchizemi/20060530
http://d.hatena.ne.jp/sekiguchizemi/20060607

しぶとく生きるキャリア論
http://d.hatena.ne.jp/sekiguchizemi/20100217