編集工学と物語


編集工学も物語も、キャリアと大いに関連する(http://d.hatena.ne.jp/sekiguchizemi/20061109)。

エディティング・プロセスとは時間や環境や意識とともに同時進行するものだ。そこが「エディティング」と「デザイン」との決定的なちがいである。・・・エディティングはカナリゼーション(運河化)である。いいかえれば、デザインは「打ち止め」をめざし、編集は「流し打ち」をこころがけていく。
それゆえ編集は、時間とともに変化をする環境条件や意識の深化によって進行し、しだいにそこにかかわるすべての関係を変容させていくところに醍醐味がある。エディティングの進行は、ひとえに関係発見的なのである。あらかじめ決められた配置に話をもっていくのはエディティングとはよばない。それは談合であり、妥協でなのである(松岡 2001:188-189)

エディティングは、即興とも関連があるように思われる。


物語は、<マザー>というごく単純な構造を起点に作られていると考えられる。また、そこから流出してくる物語の「筋」(マザーの動き方)も、いくつかの基本形にわかれるだけで、それほど多くはない。物語を構成する五大要素は、以下の通りである。

  1. ワールド・モデル(世界構造)
  2. ストーリー(スクリプト・プロット)
  3. シーン(場面)
  4. キャラクター(登場人物)
  5. ナレーター(語り手)
文献

松岡正剛(2001)「知の編集工学」朝日新聞社