コピーライティングは現代の錬金術

午堂(2007)は、人生やキャリアにおいて、どこにでも通用する「パーソナルブランド」を構築することの重要性を説くが、その中で、センスのよい、インパクトのあるキャッチコピーを作ることができる「コピーセンス」の重要性を強調している。


「コピーライティングは現代の錬金術」というように、優れたコピーを書ける人は、どんなものでも売ることができるという。具体的には、人の心を動かすコピーや文章を書ける能力が「コピーライティング能力」であり、コピー一行が大きな力を発揮することが多々あるのである。


コピーライティング力を向上させるための方法は、(1)たくさんの手本にふれる、(2)手本を真似て書いてみる、(3)何度も繰り返し練習する、である。さらに、語彙力や表現力に加えて本質的に重要なのが、相手の視点から考え表現しようとする意識と想像力だと午堂は言う。


もちろん、自分ブランドをあらわす優れたキャッチコピーをつくるためには、自分の強みを明確にしなければならない。そのためには、自分の得意技とする分野を絞り込んで特化し、徹底的に磨き上げる努力が必要である。他者と差別化できるのは「尖った能力」である。さらに、複数の得意分野を組み合わせることでオンリーワンにもなれる。これらを実現するために「努力しつづけられる力」があれば、非凡な能力がなくても第一人者になれるのである。


午堂登紀雄 2007「30代で差をつける「人生戦略」ノート―最短・最速で結果を出す「頭と時間」の使い方」三笠書房