本田(2006)の、ユダヤ人大富豪によるアドバイスでは、以下のような言葉が出てくる。
偉い人には、あたかも彼が偉くない人のように接しなさい。そして、偉くない人には、あたかもその人が偉い人のように接しなさい。そうすると、そのどちらからも君は驚きの目で見られるだろう。
彼らは、そんな扱いを受けたことがないからだ。そして、どちらもが君に感謝し、好意をもつだろう。偉い人は、本当は普通に接してもらいたいものなのだ。そして、偉くない人は、偉い人のように扱ってもらいたいものだから(p142)。
人は、黙っていると、偉い人には媚びへつらい、偉くない人には威張るようになる。これは自然現象ともいえるが、それを戒め、上記のように人と接することは重要な人間関係スキルでもあるだろう。