潜伏期間にこそ勉強する

増永(2009)は、古今東西、成功している人はみな「人生の潜伏期間」に勉強して過ごしているという。人間ならば、意図的にせよ意図せざる理由にせよ、表舞台に出るときと、裏に隠れるときとがある。後者が「潜伏期間」である。潜伏期間では、華々しい成果をあげるどころか、「最近うわさを聞かないけど、あの人どうなっちゃんたんだろう」と思われる時期である。傍目にはなんの変化もなく、周囲から危ぶまれさえする期間。長いトンネルのように暗く、日の光を浴びない期間である。しかし、そんなふうに身を潜めている期間にこそ、勉強をして実力を蓄積するのである。だからこそ、トンネルを抜けたときに大きく花開かせることができるわけである。