働き方

稲盛(2009)は「働くことが、人をつくる」と主張する。ただひたむきに、目の前の自分のなすべき仕事に打ち込み、精魂込めて働くことで、自らの内面を耕し、深く厚みのある人格をつくり上げることができると言う。働くことは人間を鍛え、心を磨き、「人生において価値あるもの」をつかみ取るための尊くて、もっとも重要な行為だからだ。「神様が手を差し伸べたくなるほどに、一途に仕事に打ち込む」ことが大切である。


自分に与えられた仕事に、愚直に、真面目に、地道に、誠実に取り組み続ける。そうすれば欲望を抑え、怒りを鎮め、愚痴を慎むことができる。人間性も少しずつ向上させることもできる。働くことは修行に似ている。仕事の中に、ささやかなことに喜びを感じ、感動する心を持って、素直に生きることが大切だと言う。