和田式自己投資術

生活ではアウト(支出)をケチる考え方と、イン(収入)を増やす考え方があるが、ケチケチと支出を切り詰めてお金を貯めるよりも、アクティブに動いて収入を増やすためにエネルギーを使った方がよい。収入が増えれば、お金に対する価値観は切り下げられていくため、千円のものを買うかどうか迷うことから、一万円のものを買うかどうか迷うようなレベルになる。収入と支出の関係が縮小均衡だと人生も縮こまっていく。収入も支出も増えていくような「拡大再生産」を実現するにはどうすればよいかにエネルギーを注ぐべきである。支出が増えてもそれが収入増につながるようであれば好循環である。


贅沢自体は悪いことではない。贅沢すれば人生の楽しみが増える。贅沢したければどうすれば収入が増えるかにエネルギーを注げばよい。新幹線のグリーン車に乗ったり、タクシーを使ったり、高いと思う支出でも、それによって収入が増えるのであれば、どんどんお金を使えばよい。


結局のところ、自己投資の原点は何を回収したいかである。回収できなければ投資とはいえない。ただ、何を回収するかは人によるということである。自分は何を回収したいのかをはっきりしておかなければならない。これは人生の目標と同じである。そして、長期的な視点から自己投資を行なう。遠回りに見えても、最終的に勝てるようであれば立派な自己投資になる。


時間とお金は補完関係である。時間がないときはお金で時間を買うようにすればよい。逆にお金がないときは時間をお金に換えるようにして時間を獲得するのがよい。