川北義則氏のマネー哲学

川北(2008)は「お金は使ってこそ価値があり、その使い方に品性と知性があらわれる」と説く。お金の使い方を知っている人は、お金の使い方にメリハリがあり、ムダ金は出さないが、出すべきお金は惜しげな出す。つまり、ここ一番というときに「生き金」が出せる。


お金はこの世を愉しく幸せに生きるための手段である。貯めこんでもあの世まで持っていけるわけではない。お金は動かさないとダメであり、「動かせば生き、貯めこむと死ぬ」。


安くても不要なものを買ってしまうより、本当に必要なものは贅沢してでも買うのがよい。高価格・高品質のものを一点買いすれば、長持ちするし飽きが来ないので、家にいいモノが少数精鋭で揃ってくる。逆に、安いからと買って不要なものも含めなんでも買ってしまえば、安物買いの銭失いになる。


また、仕事のためのみならず、遊びへも身銭を切ってお金を使う。趣味や遊びに使うお金も、自分を磨くための自己投資であり必要経費なのである。