人生はその人の考えた所産である

川北(2004)が紹介しているタイトルの言葉は、アメリカの心理学者ウイリアム・ジェームズのものである。人生はその人が「自分の人生ってこうだな」と思ったら、そのとおりになっているというのだ。つまり、人は自分の人生観にふさわしい人生を手に入れるものなのである。


今の自分は過去の自分が思い描いた結果にほかならない。これからの自分は、今現在の自分が思い描くものによって決定される。ゆえに「思い」というものは、いつも「自分にとって好ましいもの」にしておく必要がある。どんなことにも原因があるが、自分の人生の原因の始まりは心である。よいことを思うクセをつければ、よい人生を歩むことができるだろう。


また川北(2004)は、状況が悪いときには、現在進行形で考えるのがよいという。だんだん良くなっていると考える。良いほうに「私は・・・つつある」と考えればよい。現在の状態は変化するものだし、今が不幸であれば次に幸福がくる。