お金のIQ・お金のEQ

本田(2006)は、お金のIQとして、4つの要素をあげている。

  1. お金を稼ぐには、たくさん与えることである。社会に奉仕した量や質つまり付加価値に対して報酬が返ってくる。
  2. 生き金を使う。生き金とは、それが将来生きてくるお金のことである。賢くお金を使うとは、このような生き金をどんどん使うというということである。生き金を使えば使うほど、それが後になって活かされたかたちで自分に戻ってくる。つまり、投資である。
  3. お金を守る。誰でも儲かり続けるわけではなく、潮の満ち引きのように増えたり減ったりする。そこでお金を大きく失ってしまわぬよう守りを固める必要がある。
  4. お金を殖やす。投資家は、自分のお金に働いてきてもらう。それによってお金が殖える。

お金のEQとしては、つぎの4つの要素を挙げている。

  1. 稼ぐのではなく受け取る。与えられるものを受け取るだけの状態が、真に豊かな状態である。何の苦労もしないのに勝手に実ってくるものを「受け取る」。必死で頑張って稼ぐのではなく、自然にこちらに向かってあたえられる「恵み」を受け取る。
  2. 受け取ったものを感謝して味わう。与えられたものに対して、心から感謝して、それを十分に味わう。そうすれば、与えた側は喜んでくれる。楽しめば楽しむほど、与えられるものが増える。
  3. 信頼する。すべてやれることをやったあとは「何もしない」。
  4. 分かち合う。お金の流れは巨大な川の流れのようである。うまく流してやれば、その流れはどんどん大きくなる。お金を惜しんでそれをせき止めようとするよりもきれいに流すことが重要である。