ドトール創業者の人生論

私の好きな詩に、「人生は夢を持って、それを全情熱で追い、決してごまかしたりへこたれたりせず、全精力を持ってやり抜くことである」という詩がある。夢を抱いて、こつこつと努力を積み重ねていきながら、その夢を実現していく、人生とはまさにその繰り返しではないかと思っている(p43)。

私なりの考え方ではあるが、「人間の行動原理」というものは次の七つの要素によるものではないかと考えている。
ハングリー精神、危機感、不安の克服、負けず嫌い、責任感、夢の実現、名誉欲(自慢欲)、使命感(p107-108)

ドトールコーヒーを設立して三七年、その間を顧みてしみじみ感じることがある。ひとつは「至誠通天」ということだ。人間の心の、本当に誠から生まれたものは必ず天に通じるという意味だ。
・・・もうひとつが「想うことが思うようになる努力」ということだ。自分の想うこと、ロマン、夢、目標を実現したいのであれば、そのための努力を惜しんではならない。・・・「何がなんでもやり遂げる」という確固たる信念、何ものにも負けない強い意志があれば、いつの日か必ず願いは成就するだろう(p223)。