ハッタリのススメ

一般的には、ハッタリをかますのはよくないこと、みっともないことだと思われている。しかし、表(2008)は、若者は8割がハッタリの姿勢で生きていくべきだと言う。


ハッタリというのはウソではなく、自分の夢や努力に関わる大胆な宣誓である。自信満々に言い切ってしまったからには、なんとかして考え抜いてそれを実現する方法を考えなければならない。自分自身を追い込み、考え抜き、努力せざるを得なくなるのだ。表(2008)は、ハッタリをかますことは、それが実現しないというリスクを背負いながら生きざるをえなくなる、真剣勝負の行き方なのだという。


同様に、人から何かを頼まれたとき、自信がなくても、自信満々に引き受けるべきだという。人生というドラマの中でチャンスが顔をのぞかせるのは、ほんの一瞬である。「千載一遇のチャンス」がめぐってきたかもしれないときに、(自信がないので断るといったように)みすみすそれを棒に振ることはぜったいにせず、なんとしてでもそれをものにする、そういった姿勢が重要なのである。


要するに、時代が求めているのは、大胆に生きることができる人間なのだ。クリエイティブな発想は、ルールを壊し、ルールを乗り越え、自ら新しいルールをつくっていくことから生まれると表(2008)が説くように、スマートさではなく、少々野蛮な人が、凡人ではなく、変人が活躍する時代になってきているのである。敢えてレールを踏み外すことも重要なのである。


大胆でスケールの大きい人間になるためには、発想の幅を広げることが大切である。表(2008)は、本屋で、自分がぜんぜん関心のない分野の本を読むのがよいと示唆する。できるだけ「なんだこれは」と思う本や、自分の知らない言葉が使われていたりする本がよい。ルートを決めて本屋を回ることで、定期的にそういった本を買うようにするのもよいだろう。