京大式ロジカルシンキングとは

逢沢(2008)による京大式ロジカルシンキングの構成は初級コース・中級コース・上級コースに分かれている。


初級コースでは、情報をタテとヨコに整理する方法として、MECE(もれなくだぶりなく)とSo what/Why soを扱い、さらに論理思考における「イメージ」の重要性を指摘している。論理的に話すのが苦手だったり説得力がない人は、相手にイメージを与える能力が低いと指摘している。


中級コースから上級コースにかけては、論理(ロジック)、メソッド(方法)、ストラテジー(戦略)という3段階で論理思考力を身につけていくようになっている。まず中級コースでは、京大式ハイパーマップ法を中心に、「イメージ力」と「論理力」の両方を活用して発想力を高める方法について学ぶ。次に、メソッドブラウジング法(応酬論法)によって議論を有利に進める様々なテクニックを習得する。


上級コースでは、論理は完全ではないことを示すさまざまな限界(パラドクスなど)や詭弁について理解した後、ゲーム理論などに基づいた「戦略的超思考法」を駆使し、不利な状態からでも攻撃をしかけて状況をひっくり返す(逆転する)するための技を磨く。