入社試験で試される能力を鍛えよう

企業は「仕事のデキル人材」を欲しがっている。仕事のデキル人材とは、一言でいえば「賢い」人材である。高学歴であるからといって賢い人材であるとは限らない。よって、入社試験では仕事がデキル人材の要件である、思考能力を試される。よって、入社試験で試される思考能力を磨くということは、仕事のデキル人間になるということに等しい。


心理学者のギルフォードによれば、人間の重要な思考能力を2つに分けるとすると、集中的思考能力と拡散的思考能力にわけられる。この2つが高い場合、「仕事がデキル人材」である可能性も高い。


集中的思考能力とは、正しい答が1つに決まっているときに働く思考能力で、すでに知っている事柄を利用して、論理的に正解にたどり着くことができる能力である。一方、拡散的思考能力とは、答が1つと限らない課題に取り組むための思考能力で、わずかな事柄を手がかりに、様々に異なる解答を生み出す思考能力である。


なぜ、この2つが重要なのかというと、仕事には、決められたことをきっちりと、状況を的確に判断しながらこなす能力と、これまでにはない、新しい物を生み出す創造性が求められるからだ。この2つの思考能力に優れていれば、ビジネスでも成功する可能性が高いのである。