コーチングの技術

コーチングの基本プロセス

  1. ラポールの構築(対象者に普段から関心を寄せていることを示す)
  2. 会話への導入(相手をコーチングを受ける態勢に)
  3. 現状の確認(事実確認中心に、対象者がそれをどう感じているか)
  4. 問題・課題の特定(傾聴し、現状を正確に把握し、問題を特定する)
  5. 「望ましい状態」のイメージ(対象者の目標を具体的かつ明確にする)
  6. 解決法の検討(問題解決のために必要なこと、どうすれば解決できるか)
  7. 課題を達成するためのプラン作成(6W2H)
  8. プランの確認(3〜7までのプロセスを振り返り、取り組み意志を確認)
  9. 力づけ(エールを送る)
  10. フォローの約束(会話の終了がコーチングの始まり、次回の約束)

相手の心を開くラポールの技術

  1. ミラーリング(鏡に映したように相手と同調した動きをとる)
  2. ペーシング(話し方の速度、リズム、抑揚、声の大きさなど、相手の息にペースをあわせる)

「きき耳」を回避する傾聴法

  1. バックトラッキング(相手の話の中からキーワードを見つけ、そのキーワードを繰り返す質問方法)
  2. ButからAndへ(相手を否定せず「そうだね」と受け止め「こういうのはどう?」と別の見方を示す)

質問の技術

  1. 開かれた質問(聞かれた側が考えを述べやすい質問)は相手の口を開かせる
  2. 大きすぎて答えにくい質問ではなく、細切れの質問は答えやすく話しやすい
  3. 肯定質問(例:どうしたらそれができるだろう?)は、積極的に考える姿勢を促す
  4. 仮定の話(例:もし○○なら、あなたは?)で相手の制限を突破する
  5. 相手の情報をゆっくり引き出す
  6. 相手が省略している言葉を訊ねる(例:具体的には?)
  7. 言葉の意味を訊ねる
  8. 本音は本音を呼ぶ(こちらから本音を言う)
  9. 相手が無意識に避けていることを訊ねる
  10. 細部を明確にしたい場合は適切な疑問詞を使う

待つ〜沈黙の技術
話題集中法(話を聞きながら以下のことを行う)

  1. 話の方向性を確認する
  2. 相手の論拠を検証する
  3. 論点を整理する
  4. 非言語コミュニケーションの背景を知る

フィードバックの技術

  1. 相手との関係維持(フィードバックが効く条件)
  2. 事実を伝える
  3. 行動の影響を伝える
  4. その行動と影響に関して「わたし」が感じていることを伝える
  5. 充ての軌道修正への決意を確認する