SIT(社会的アイデンティティ理論)

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社会的アイデンティティとは:ある集団に属することによって獲得される自己概念の一部でまた、感情を伴うもの。自分が所属する集団に対する評価と自己に対する評価が結合すること。この社会的アイデンティティ達成の過程において内集団ひいき性などが生じる。 

つまり、人は、内集団の外集団に対する優位性を比較して確認することで、自分にとって望ましい社会的アイデンティティを達成・維持し、自己評価を高めている→集団間差別とは自己高揚動機(自分についてよい感情を持ちたい、生きている価値の有る人間だと思いたいこと)の所産ということになり、 

  • 自己評価が脅かされるほど、
  • 集団への自己同一視(帰属意識)が強いほど、内集団バイアスは表れやすい 

(ただし、どのような場合でも等しく生起するのでなくて、他の集団と比較してこそ、その集団の存在価値があるような場合や、自己定義において集団成員性が重みを持つ社会文化的状況がある場合に顕著になる)