ゲーム理論と俯瞰思考

川西(2009)によれば、ゲーム理論は、あらゆる物事を「ゲームに参加しているプレイヤー」と「ゲームを支配しているルール」によって構成されていると考えることによって、さまざまな分野に応用可能だと説く。


ゲーム理論の目的は次のように大きく3つある。(1)ゲームの構造(問題の全体像)を把握する、(2)起こりうる未来を予測する、(3)適切な解決策を見つける。参加しているプレイヤーとルールに注目し、相手の立場を含めたゲーム全体の構造を俯瞰することによって、起こりうる未来を予測できれば、例えば「ゲームの構造を変え、プレイヤーの行動を変える」など、より優れた問題解決につながると川西は主張するのである。