大人のための勉強法

ベストセラーである和田(2000)では、大人が勉強していくさいの、いくつかの役に立つテクニックが紹介されている。いくつか紹介しよう。


まず「デキル人から学ぶ、デキル人のノウハウを盗む」ということである。つまり、自分の身近に自分よりもデキル人、凄い人、優秀な人がいることはとてもラッキーなことであり、勉強するための絶好のチャンスだということである。自分より優秀だからといって、その人が活躍するからといって、妬んでいる暇はない。このチャンスを最大限に活用することである。


記憶力を高めるためには、まず対象に関心を持つ、面白いと思う。そうすれば注意力、集中力が高まる。そして、強い動機を持つ。さらに、記憶にマイナスとなるものを減らす。理解をすると記憶に残り、忘れる前に反復、復習をすることで記憶が強化される。そして、過去問題や練習問題を数多くこなすことによるアウトプットトレーニングが効果的である。問題集は、記憶に使うのがよい。何を覚えるべきか、要点は何かを知るのに好都合なのである。


知識を用いて推論を行う数学は、推論の格好の教材である。例えば、趣味で高校レベルの数学をやってみる。解法のパターンを覚え、応用問題で試行錯誤してみる。これは試行力も高める。「確率と場合分け」の訓練も推論には優れた教材となる。


型にはまった文章をたくさん書くことによって文章力やプレゼンテーション能力をつける。大学入試の小論文のテキストなども文章力を高めるさいの良いテキストとなりうる。


勉強はある程度期間を区切って、達成目標を明確にするのがよい。一週間程度の小目標を設定するのがよい。