ダメ出しをしてくれる人を増やして実力を高めよう

「ビジネスプロフェッショナルの仕事力」の中の、御立尚資氏によると、実力を身につけていく上では、「周りが教えてくれる人」になるのが大切。「ボケができる人」「他人に突っ込んでもらえる人」が有利である。これは、「愛嬌のがある人」「上の人から可愛がられる人」とも通じる。失敗したとき、ピンチになったときにも「仕方がないな」と手を貸してくれる人をどれだけつくれるかが、実力を磨き、キャリアアップを図るうえでも重要だといえよう。

また御立氏は、「島田紳助に学ぶ経営戦略論」と称して島田氏のコメントを紹介している

「競争の中で勝つ残り続けるには、「他とは違う自分自身の特色(=X)」と「世の中のトレンド」をどう合致させるかが大事。凡百の一発屋が消えていったのは、Yが変化しているのに気付かず、それに応じて、自分のXを進化させきれなかったから」と説くのです(p23)。

これは島田氏自身が実践していることで、漫才の世界で才能があるにも関わらず、漫才ブームが去るだろうと察すると、バラエティの司会などへ進出。しかしそこでも大御所に勝てないと察し、政治番組や法律番組の司会へと勉強しつつシフトさせ、さらに最近では島田ファミリーを増殖させ、「羞恥心」を世に出すなど、まさに時代とともに進化していると言える。