タイムマネジメントにおいて重要なのが、仕事の生産性を劇的に上げることである。ちょっとやそっとの改善では手ぬるい。生産性を2倍にするといったように劇的に上げることを考えなければならない。
そこで役に立つのが、経営戦略論で提唱されている「ブルーオーシャン戦略」の中の、フォー・アクション・フレームワークだ。これは、コストを下げながら買い手にとってのバリューを高めるという一石二鳥を実現するためのフレームワークである。どんな仕事でも、その付加価値を享受する受け手がおり、それはビジネスにおける買い手と同じである。つまり、どんな仕事もその買い手が存在する。だから、仕事の生産性を劇的に高めることは、仕事上の買い手が受け取る付加価値を高めると同時に、それを生み出すためのコストを削減するということを同時に実現させるべきだ。
フォー・アクション・フレームワークそれ自体は単純で、仕事がもたらす価値において、増やすもの、新たに付け加えるもの、減らすもの、なくすものの4つを考えることである。特に、忘れられがちなのが、減らすものは減らし、いらないものはばっさりと削るというメリハリをつけることである。そうしてコストダウンや時間の節約を実現し、さらに、仕事の受け手にとって増やすべき価値、新たに加えるべき価値に資源を集中させ、買い手の満足度を高めるわけだ。
これが実現すれば、今までやっていた仕事の半分の時間で、いままでやっていた仕事の2倍の価値を生み出すことさえ可能になるだろう。そうすると生産性は実質4倍になり、劇的に改善されるのだ。