自己アピール力を磨いて就活で勝つ

エントリーシートなどの入社試験の初期段階では、小さなスペースに自己アピールをしなければならない場面が多くある。しかし、簡潔に自己アピールする力が不足しているために、自分の良さをアピールすることに失敗してしまうケースが多い。せっかく優れた部分を持っていても、それを的確に相手に伝えることができなければ就職活動では意味がない。だから、自己アピール力を磨き、こういった問題を改善することによって、採用選考通過率が高まるだろう。


いちばんのポイントは、あなたは一言でいうとどんな人なのかを明確にすることだ。一言でいえることが重要である。あなたを表すキャッチフレーズのようなものだ。「私は一言でいうと○○な人間です」という部分を、採用担当者は知りたいのである。なにしろ、一人に割く事ができる時間は非常に短いし、自己アピールを記入するスペースも狭い。採用担当者にとって、一人一人について、くどくどと細かいことを知る時間はない。だから、つかみどころのない人はそれだけで時間切れアウトだ。そして、一言でいえるその人の特徴が、自社が求めている人材と一致するか、これが決め手である。一致すれば次の選考にまわすし、一致していなければそこでサヨウナラということになる。


言うまでもないことだが、いくら自分のことを一言でいえても、それが「私はごく一般的な学生です」のようなものであったら、会社にとってその人を採用するメリットを感じられない。だから、一言で表すあなたの特徴が、他の人と勝負できるものでないといけない。つまり、自分は他の人とは違うところを持っている。しかも、その特徴は御社にきっと役立つはずである、ということをアピールしないといけないのだ。


あなたのキャッチコピーが決まったら、あとは、それを証明する事実を3つほど挙げればいい。それだけで、もともと狭いスペースは埋め尽くされてしまうだろう。「私は○○な人です」で相手の注意をひきつけ、「例えば、学生時代、○○ということをしました」のような例を複数挙げることによって、最初のキャッチフレーズの根拠を述べるわけだ。さらに高度なテクニックとしては、突っ込みどころを入れておくことだ。例えば、それを読んだ面接官が、「ここに○○って書いてあるけど、具体的にどういうこと?」「ここに書いてある○○についてもう少し詳しく教えてくれる?」と興味深々に突っ込みたくなるような含みをもたせておくことだ。そうすると面接でも話がはずみ、好印象をもたれること間違いない。