製造業の競争力 米国優位の見方強まる


http://www.jpc-sed.or.jp/pri/gaiyou/gaiyou30.htm

(3)競争力向上に向けて克服すべき課題は「創造性の弱さ」
逆に日本の製造業の弱みとして今後克服していかなければならない課題として挙げられたのは、「創造性の弱さ」(58.0%)、「ホワイトカラーの生産性の低さ」(42.0%)、「意思決定スピードの遅さ」(42.0%)、「基礎研究の弱さ」(30.5%)、「提携など事業展開力の弱さ」(27.2%)などであり、国際競争時代の課題が浮き彫りになっている。また、「横並びの競争体質」(37.5%)を挙げた企業も多く見られた。


(4)日本の製造業、生産技術、品質・性能面には自信
自社の主力製品(事業)の競争力に関して、総合力で見ると、欧米の競合企業に対してはわずかに優位、アジアの企業に対してはかなり優位にあると考えられている。この結果は昨年とほぼ同様である。しかし、詳細を見てみると、価格競争力の面においては依然劣位にある企業の割合が多いものの、生産技術や製品の品質・性能の面においては、欧米の企業に対してもアジアの企業に対しても優位にあると考える企業の割合が増えている。近年米国の復活、アジアの追い上げが言われたが、日本企業がその危機感をバネに得意分野に磨きをかけたことが伺われる。