プロセス指向心理学

ワークは、名前の通りプロセスに光を当てていくという特徴を持っている。問題の核心に切り込んでいくのではなく、あくまでもその過程を大切にしていくのである。その流れの中で、イメージワーク、夢のワーク、箱庭療法、ボディワークなど、あらゆるワークを用いていく。ただし、それらの用い方にマニュアルはなく、あくまでもその時の状況によって使い分けていく。夢のワークの次は箱庭療法、などと決まった順序があるわけではない。なぜなら、その流れ自体が魂のプロセスであるからだ。魂に定型はない。したがってセラピストは、流れを的確に捉え、それにしたがってセラピーを進めていくのである。


魂のプロセスは「ドリーミング・プロセス」とも呼ばれる。それは、世界や宇宙に充満している「気」のようなものであり、私たちはその中で生きているのである。非実体的な流れではあるが、表れによってそれが存在することを確信できる。


たとえば、風は見えないが、草木が搖れれば風が吹いているのだとわかるように。また、このプロセスの中にはスピリチュアルな部分も含まれる。マリア様や観音菩薩、あるいは光との出会いなどによって癒されるような経験が起こったとしても、それをも尊重していく。それは重要なプロセスのひとつだからである。

http://www.fili.co.jp/catalog/catalog_022.htm

プロセス指向心理学は創始者アーノルド・ミンデル自らが「ユングの最も若い娘の一人」と呼んでいるようにユング派の流れを汲む心理臨床学です。

http://www.geocities.jp/processworkwf/pop/
http://www.geocities.jp/processworkwf/pop/qmind01.html

ある水路を通ったエネルギーが、行き止まり(エッジ)に達した時点では、それを別の水路に変えることで、そのプロセスの発現を助けます。こうした考え方は、古代からの智恵の伝統に基づいています。中国最古の智恵の書の一つである『老子』は、「上善は水の如し」である、つまり世界で起こることは、水が流れるように自由に起こることが一番よいのだと言っています。また、プロセスで起こることには、なに一つ、やり残されることはない、とも言っています。ここにあるのは、コスモスのプロセスに対する深い信頼です。コスモスは、夢を見ており、私たちの夢見る身体は、その夢のなかにあります。私たちに起こる出来事は、その夢のプロセスであり、私たちが一歩、退けば、水が流れるように、物事は「上善」に、美しい夢に向かう。私は、この考えは、世界の霊性の核心にあると思っています。

http://www.smgrh.gr.jp/itami.htm