ハングリー精神

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ビジネスマンとして少し成功し経験を重ねると、去年と同じ方法論で答えを導き出そうとし始めるのですね。現在では若い人にも同じ傾向がある。だからコケを落とすために、私は新管理職を無人島に連れて行くという研修をやりました。持っていくのは少しの米と、チキンラーメン(笑い)。無人島で火をおこすところから始めるのですが、まずこれがいかに難しいか。おかずがないから魚を取ろうといっても簡単に取れるものではありません。

 こうなると人間は寝ても覚めても食べることしか考えなくなるのです。みんなで研修するからと本を持参したけれど開く気力もない。腹がふくれ、栄養が満たされなければ文化も仕事もないということが本当によく分かりました。それから、今日まで自分が得てきた知識や経験が何一つ自分の命を守る役に立たないことに唖然(あぜん)とする。ショックでした。

http://www.asahijobplatz.com/column/back.asp?back=62

スーツを着てネクタイを締め空調のきいたオフィスで仕事を続けていると、自分が商人であることを忘れていく人が多い。給料をもらっているから、働いていると勘違いをするのです。しかしそれは違う。働いているから、それに対して報酬が支払われているのです。今日自分がする仕事で、どれだけお客様を満足させ、自分の給料を稼ぎ出せるか考えるべきでしょう。