ジェネラティビティ（generativity）とはエリクソンの作った造語で、generate（生み出す）とgeneration（世代）を掛け合わせた言葉である。やまだ（2003）はこの言葉を、生成継承性と訳している。世代と世代の関係性を作る中で、同じものを継承していくことと、新しいものを生成していくという矛盾する働きが必要であるという概念である。
・・・やまだは「生成継承性（ジェネラティビティ）は、個人を超えて世代と世代をつなぎ、長い時間軸で次世代や将来世代をケアし責任を果たしていくために必要な概念である。生成継承性は、アイデンティティ以上に注目すべき概念であり、エリクソンが考えた以上に今後発展していく可能性を秘めた概念だと思われる」と述べている。
http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/education/2005/_5seminar/Erikson.htm
